リハビリテーション科とは
当院では、さまざまな設備・器具と理学療法士などの専門スタッフによるリハビリテーションを受けていただくことが可能です。医師の指示により、治療・回復の促進や、患者様の日常生活において困っていることに対して、個々の患者様に対応したリハビリテーションを行います。
リハビリテーションの種類
当院のリハビリテーション科では、大きく分けて以下の3つのリハビリテーションを提供しています。
1、医療保険によるリハビリテーション
医療保険によるリハビリテーションには、運動器リハビリテーションがあります。日常生活で必要な動作を再びできるようにしたり、職場復帰など社会活動への参加を可能にしたり、スポーツに必要の高度な機能を取り戻すことを目指します。
2、介護保険によるリハビリテーション(準備中)
介護保険の認定を受けられている方を対象に、通所によるリハビリテーションを行います。通所によるリハビリテーションは、主に身体・生活機能・日常生活動作の改善あるいは維持を目的に行います。
3、自費診療によるリハビリテーション
医療保険・介護保険によるリハビリテーションに該当しないがリハビリテーションを受けたい患者様、あるいは今よりも多くのリハビリテーションを受けたい患者様には自費によってリハビリテーションを受けることができます。
対象となる主な疾患
運動器リハビリテーション対象疾患
急性発症した運動器疾患
- 骨・筋・腱・靭帯・血管のうち3種類以上の四肢の複合損傷
- 脊椎損傷による四肢の麻痺
- 運動器の悪性腫瘍
- 体幹・上下肢の外傷・骨折・切断・離断
- 慢性疾患の手術後
慢性化した運動器疾患
- 変形性関節症などの関節の変性疾患
- 慢性関節リウマチ
- 関節の炎症性疾患
- 熱傷瘢痕による関節拘縮
- 運動器不安定症
当院で導入している機器
超音波治療器
超音波療法は超音波の機械的振動を照射する治療法で、超音波の振動により血流の改善・増大、疼痛の緩和、組織の伸展性の向上が期待できます。超音波が組織内を伝導する時には、靭帯、腱、その他結合組織などの深部組織で超音波エネルギーが急速に吸収され、減衰し、熱エネルギーへと変換されます。これを温熱効果と言います。
超音波骨折治療器
一般的な骨折治療では、整復、固定後に数か月かけて骨が自然に修復されるのを待ちますが、近年、超音波を当てることにより細胞が活性化され、自然治癒力が高まり、骨折の治癒を促進させられることがわかり、治療器として応用されるようになりました。
超音波骨折治療法は、微弱な超音波を骨折部に当てることで骨折治癒を促進する治療法で、骨折のある部位に超音波を与えることにより、骨の形成を促進し、早期の社会復帰、スポーツ復帰が可能です。
低周波治療器(干渉電流型低周波治療器組合せ理学療法器)
低周波治療の多彩なモードを1台に搭載した治療器。複数部位の治療、または大人数の治療に対応する8チャンネルモデルと、多面治療時の操作性を追求したデザイン
乾式ホットパック装置
温熱療法の一種で、あらかじめ温めておいたバックを体に当てる、伝導熱を利用した治療法です。患部を温め、血行を改善し、筋肉や神経の緊張を和らげ、組織の治療促進や痛みの緩和を図ります。当院では、岩盤浴に使用される鉱石を用いたホットパックを導入しています。
昇降式平行棒
平行棒は、起立練習や歩行練習用の運動機器です。当院では、支持バーを自由な高さに調節できる昇降式平行棒を設置しております。歩行訓練は歩行に必要な循環器・呼吸器・バランス感覚などの各能力を向上させるためにあります。
マット付プラットフォームベッド
マットの全面が使用できる縁なしの設計が特徴です。車椅子使用者やフロアーマットに降りることのできない場合に適しています。
自費診療によるリハビリテーションのご案内
自費診療によるリハビリテーションは完全マンツーマンの個別リハビリテーションです。医療保険のリハビリテーションや介護保険の通所リハビリテーションでは、保険が使えますが、デメリットとしてリハビリテーションの時間・回数・期間に医療制度上の制限があります。
こんな方には自費診療によるリハビリテーションをおすすめします
- 疾患・期限・年齢・継続期間に制限がなくすべての患者様が対象です。
- 医療保険や介護保険のリハビリテーションが適応外の方
- 医療保険や介護保険と併用してもう少しリハビリテーションを行いたい方
料金・システム
- 40分
- 8,000円(税込)
- 80分
- 15,000円(税込)
自費リハビリテーションのご利用の流れ
- ①お問い合わせ
- 受診時に当院スタッフまでお声掛けください。
- ②面談・目標の共有
- お身体の評価結果をもとに、今後どのようなプログラムが必要か、またその頻度や期間を説明いたします。
- またご本人様とリハビリテーションの目標や希望を再度、確認・共有させていただきます。
- ③次回予約
- 当日に継続したご利用を希望される場合は、その場で次回のご利用日、頻度を相談させていただきます。
- ご利用を希望され、当院の受診歴のないご利用者様につきましては、自費リハビリテーション開始前に診察をしていただく必要があります。
- 現在のお身体の状況・病歴・薬歴などをもとに専門医の視点からリハビリテーションを進める上でのアドバイスをいたします。
リハビリテーションは医療行為です
- リハビリテーションの実施には医療・介護保険でも医師の指示が必要です。
- 基本的に同一の病状においては医療保険と介護保険の併用はできません。
- 自費診療によるリハビリテーションは併用が可能です。